13歳からの「いのちの授業」

2011.08.21
13歳からの「いのちの授業」

著:小澤 竹俊
出版社名:大和出版
発行年日:2006年06月
価格:\1,365
ISBN:978-4804761312

私たちにとって「生きる支え」とは何でしょうか。
普通に生活をしていると、家族や仕事、趣味、何かを支えとして人生を送っているはずです。しかし、老いや病気など、寿命が限られていることがわかった時、何を支えにしていいのか...急激に生きる力を見失ってしまうのが現実です。
本書は、苦しみの中にいてもいのちを大切にする方法「生きる支え」を教えてくれます。

生きる力を安定させる「生きる支え」について、3つの柱で例えています。
<時間の柱>たとえば将来の夢。
<関係の柱>たとえば、誰々がいるから生きられる、という気持ち。
<自律の柱>自分がすることの選択を、自分で決められること。
もしも、柱のひとつが折れてしまいそうだったら、他の柱を太くすることを意識することで安定がうまれます。

自分を心から認めてくれる大切な人との関係性を強く持つこと。これは「関係の柱」を太くするのですが、太くなった柱が平面を保ち、平面を水平に、すなわち精神的な安定を生み出すことになるのです。
苦しみの中では、こうしたシンプルな考え方こそ、生きていく力を見つけ出こと近道なのではないでしょうか。

看取り医療専門の医師である、著者の小澤さんの言葉が深く心に響きます。
安心して最期を迎える環境を作るために、患者さんだけでなく、医療従事者や介護従事者の方にもぜひ読んでいただきたい一冊です。

<目次>
1 いのちの輝きと出会う場所―ホスピスからの「未来へのメッセージ」
2 いのちの意味を見失う時―「苦しみ」とは何だろう?
3 いのちにとって、大切なもの―苦しみは、マイナスの要素だけではない
4 いのちを支える三つの柱―苦しい時に、生きる力を与えてくれるもの
5 どんな時も、いのちの可能性を信じて―「スピリチュアルな苦しみ」の中で生きる
6 聴くことだけが、いのちを救う―苦しんでいる人の前で、私たちにできること
7 いのちの本当の価値に気づく―「何もできない自分」でも、大切だと思えますか?

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