再発・転移性乳がんを生きるための100の質問

2012.02.21
再発・転移性乳がんを生きるための100の質問

著:リリー・ショックニー/ゲイリー・シャピロ
翻訳:青木美保 解説:田口淳一
出版社名:彩流社
発行年日:2011年02月
価格:\2,100(税込)
ISBN:978-4-7791-1586-8 C5047

本書の著者と編訳者はともに乳がん経験者でありサバイバーです。
「あなたはひとりではない」「知識と情報を得ることこそが生きる力になる」「医者に治療方針を決めさせる、おまかせ医療とは決別せよ」「勇気と希望を持ち、克服への道を歩みましょう」というメッセージを軸に、患者と家族に対して、生きる可能性と選択肢を多数示しています。

がん、特に乳がんについての書籍の多くは、がんが発見された時のために書かれています。再発してからについては、個人的な体験談や闘病記などから得る情報がほとんどではないでしょうか。残念ながら乳がんの再発率は低くないのが現状で、転移や再発した後も、サバイバーとして闘っている方は大勢います。
再発がわかった時、それぞれが不安や疑問を持つのは当然です。自らの体験を元に書かれている本書は、心強さを与えてくれるでしょう。そして、質問形式であるという事で、多くの人が自分と同じような不安を持ち、自分だけが孤立しているのではないという安心感を与えてくれます。

目次に各質問が並んでいるので、知りたいことがすぐに見つかります。また、日本の実情に合うように、翻訳者や解説者が、一部追加修正しているのも読者への配慮が感じられます。

(再発・転移性乳がんを生きるための100の質問の一部)
1.乳がんの再発、転移性乳がんとは何ですか?
3.高齢の女性では乳がんはゆっくり進行し、治療を受ける必要はないと聞いたことがあります。それは本当ですか? 高齢者では、どんなことに気をつければいいですか?
9.自分の現状に最高に適した治療を受けているかどうか、どうすれば分かりますか?
27.前の乳がんのときは複数の薬を使っていましたが、なぜ今は1つだけなのですか?
49.わたしは骨粗鬆症です。アロマターゼ阻害薬を使っても問題ないですか?
53.化学療法治療薬の中には心臓を傷害するものがあると聞きましたが、本当でしょうか?
77.臨床試験を勧められたのですが、医師にどんな質問をすればよいでしょうか?
79.補完代替療法とは何でしょう?
94.このような決定を家族とどう話し始めて良いのか判りません。どのようにすればよいでしょうか?

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