患者の声を聞く
みんなで紡ぐ医療の絆

2013.11.21
患者の声を聞く <br />みんなで紡ぐ医療の絆

著:酒巻 哲夫、林田 素美
出版社名:篠原出版新社
発行年日:2013年01月
価格:\2,000(税別)
ISBN:978-4-88412-362-8 C3047

本書は、群馬大学医学部学生に行う、『患者さんの声を聞く』という集中講義の内容を、講師を務める四人の患者さんが中心となって作成したものです。

この講義は、臨床実習直前の5年生を対象に行われます。診察室ではなかなか耳にする機会がない、病気の不安や日常生活でのとまどい、医師とのやり取りで感じたことなどを、患者さん自身が「患者講師」となって話し、学生はその話を元にディスカッションを行い、レポートを提出します。
医師が学生に対して「教える」のではなく、また患者さんの体験談をただ「聞く」だけにとどまらない、この新しい取り組みは、医療関係者のみならず、治療中の患者さんやその他各方面から注目を集めています。

医療を志す学生のための授業ですが、本書の序章には"患者講師から講義を受けた医学生がどのような反応を見せたかに加えて、読者に「患者さんから学ぶことの大切さ」を理解していただこうとするものです。"
とあります。

患者だからわかること、医療者だから生かせること。
患者さんと医療者が、病気に対して共同していく「パートナーシップ」こそが、今後の新しい医療現場には欠かせないことなのではないかと、考えさせられる一冊です。

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