新・生き方としての健康科学

2018.01.23
新・生き方としての健康科学

山崎喜比古監修/朝倉隆司編
出版社名:有信堂高文社
発行年日:2017年4月
B5判並製/256頁/定価(本体2,900円+消費税)
ISBN:978-4-8420-6589-2

この本は、1999 年7月に発刊された大学生の教養科目向けのテキスト「生き方としての健康科学」を大幅に書き直したものです。大学生向けとはいえ、その分、わかりやすく、多くの世代の方に読んでいただけるものになっていると思います。
発刊当時から現在までの変化には、健康の社会格差や貧困の広がり、インターネットとSNSによる情報社会、若者の非正規雇用の増加やブラックバイト、過労自殺などがあげられます。他方で、健康に生きる力、ヘルスリテラシーや資源、幸福感などのポジティブな力にも注目されるようになりました。これらの力を身に付けて健康な生き方を考えていくためのテキストとなっています。
基本姿勢として「健康を守り、保健医療や環境や社会とのよりよい関係を築き、さらにそれらをよりよく変えていくうえで必要になってくる知識やスキル(社会的なものも含めた技術・技能)と、生物医学的な見方・考え方に片寄らないさまざまな見方・考え方や、見識とも言うべきクリティカル(科学的批判的)な見方・考え方を学ぶことがますます重要」という見方で書かれているとあります。健康を生物学的な視点だけでなく、幅広い多角的な視点でとらえらる方法を身につけられると思います。

目次

  • 1 健康に生きるとは、健康に生きる力、社会的健康とは(生涯発達と健康、社会、生き方、健康に生きる力[日常生活のストレスと生活、健康生成論とストレスを乗り越える「力」、ヘルスリテラシー])
  • 2 健康のために何をするか、何が健康を阻害するか(食と健康、身体、身体活動、睡眠と健康、薬品、薬物と健康、心と身体の病気、口腔保健と医療・健康サービス)
  • 3 健康に生きていく場、健康を阻害する場(生活の場"大学、職場、家庭、地域"と健康、国境を越える人の移動と健康、環境・自然災害と健康)
  • 4 生き方の多様性と選択(セックス、ジェンダー、セクシュアリティと健康、病・障害の体験、老いること、死にゆくこと、先端医療と医療に関わる社会のルール)
  • 5 市民として社会制度を使う、変える(健康、医療と福祉を支える社会のしくみ)

看護コミュニティ

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