第2話 外来待ち時間編

診療の順番のなぞ

待合室にて

ぜーぜー

困ったわ... とても混んでいるわ。
このままだと診察は何番目になっちゃうのかしら...

こんばんは。山田路男さんですか。

は、はい... ぜーぜー

山田さん、看護師の加藤です。
問診票に、息がしづらいって書いてありますけど、どんな具合ですか?

最近、発作はおさまっていたのですが、今日急にまた息がつらそうになってきたんです。

わかりました。つらいですね...。 ちょっと胸の音を聞かせて下さいね。 (顔色も悪いし、気道狭窄音が聴こえる。早めに診察した方がいいわね。) 次に診察を受けていただきますね。

あら?もっと先に来ている人がいるのに、次でいいんですか?

<解説>

「問診票」に書かれたことと、実際の症状をもとに、患者さんの重症度を判断し、来院するたくさんの患者さんのうち、緊急度や重症度の高い人には優先して、早期に治療が開始されるようにしています。これを外来での看護師のトリアージ機能といいます。トリアージはフランス語で「選別」を意味します。トリアージを行うことで、意識の状態や、血圧や脈拍、呼吸数などの計測値から、直ちに医師の治療を必要としているのか、少し待てる状態なのかを判断し、緊急性が高い患者さんから順番に医師の診察を受けることができるようにします。 患者さんの中には、ちょっとしたケガや風邪など、比較的軽症な方もいれば、診察を待っている間にも病状が悪化して生命に危険を及ぼす可能性があるような重症の方もいらっしゃいます。重症の患者さんには優先して治療が開始される必要があります。そのため、診察の順番が変わることがあるのです。

平成24年度からは診療報酬において「院内トリアージ実施料」が算定されるようになり、現在では、「救急看護認定看護師」をはじめ、専門的な知識・技術を持つ看護職員が「トリアージナース」として、診療の優先順位の判断を行っている病院が増えています。

問診票を書くときや突然の受診時、ご自分の状態を正確に伝えることができるようにするために、日ごろから既往歴や普段飲んでいるお薬の名前などをまとめて書きとめておくようにしましょう。

とりあえず、すぐに診察してもらえてよかったわ。
外来の待ち時間が長すぎるって聞くけど、患者さんの状態によってもかわることがあるのね。

診察の順番や待ち時間は、患者さんの状態によってかわる他に、検査の順番やその結果がわかるまでの時間によってもかわってきます。
待ち時間を有効に過ごしていただくために、病院によっては呼び出し用のポケットベルをお渡ししたり、図書や医療情報を自由に閲覧できる患者さん用の図書館・学習センターなどを開放したりしています。

もちろん、ご自分の順番が何番目で、どのくらいの待ち時間になりそうか、おおよその見当はお伝えできますので、遠慮なく声をかけて下さいね。

診療の順番のなぞについてお分かりいただけたでしょうか。

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