第2話 看護師編

看護師の夜勤

花子さんは看護を基準に病院を選び、無事に入院をしました。

看護師さんの多い病院を選んだから、入院中も安心ね。

あっそうだ。明日の検査のことで分からないことがあったから、看護師さんに聞いてみよう。

ナースコールで看護師さんを呼んでみたら...

返事がないわ...「7:1入院基本料」の病院のはずだけれど、看護師さん、そんなにいないみたいね。夜だからかしら?

それを聞いていた、隣のベッドのおばさんが...

あなた、それはね...

患者の人数に対する看護師の人員配置が、制度によって決まっていることは第一話でご説明しました。
ただ、病院では、昼夜を問わず患者の看護が行われており同じ患者数が入院していたとしても、仕事の量が24時間同じであるとは限りません。

そこで、仕事の量に応じて働く人員を調整することがあります(傾斜配置)。一般的に、週末や夜の時間などには、手術や検査といった仕事の量が少なくなるため人数を減らし、その分平日の日中の働く人数を増やすといった感じです。

しかし夜間も患者の治療は続いていますし、翌日の治療に使う薬や物品の準備のほか、眠れない患者や急に体調が変化する患者への対応、救急入院への対応など、実際にはたくさんするべき仕事があり、昼も夜も同じくらいの人数が配置されることが望ましいという意見もあります。

なお、現在24時間継続的に監視しながらケアをする重症者の治療をする病棟などでは、昼も夜も同じ人数の看護師が配置されています。

そうなのね。それにしても昼も夜も働くのは大変よね。 交代制勤務っていったかしら?

看護師の交代制勤務

看護師が24時間働くとはいっても、一人で24時間働くわけではありません。交代制で勤務についています。 主な看護師の交代制勤務のかたちとして、1日24時間を三つに分けて働く「3交代制」と、二つに分けて働く「2交代制」があります。
3交代制では24時間を3つに分け、1回の勤務時間を約8時間にしている医療機関が一般的です。
朝から夕方(8~16時ごろ)まで働く「日勤」、夕方から深夜(16~0時ごろ)まで働く「準夜勤」、深夜から翌朝(0~8時ごろ)まで働く「深夜勤」の3つに分かれています。
2交代制で働く医療機関では、8時間の日勤と16時間の夜勤(3交代制の準夜勤と夜勤を連続して働く)や、12時間ずつ日勤と夜勤といった形を取ることが多いようです。

なお、長時間の連続勤務は心身への負担が大きく、疲労が蓄積すると医療ミスなどの発生につながる可能性もあるため、「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」(日本看護協会出版会、2013)では、一勤務あたりの拘束時間を「13時間以内」にするよう提案しています。

1)福井トシ子、齋藤訓子編集:診療報酬・介護報酬のしくみと考え方 改定の意図を知り看護管理に活かす、日本看護協会出版会、2013
2)日本看護協会編:診療報酬・介護報酬 改定概要+Q&A、日本看護協会出版会、2014
3)看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン、公益社団法人日本看護協会、2013

24時間いつでも質の高い看護を受けられるように、看護師さんの働き方も工夫がされているのね。

24時間交代制で勤務している看護師の実情をお分かりいただけたでしょうか。

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