保健師になってみて...

岡本 幸子
  • 2012/07
  • 看護師:岡本 幸子

都道府県の行政保健師として保健所に勤務し始めて一年と数ヶ月が経ちました。自転車ででかけて、地域をまわりながら気になる家庭を訪問する、昔ながらの保健師像...を夢見ていたわけではありませんでしたが、それでも「考えていた仕事とは少し違うな」というのが正直なところです。

なにより事務作業が多い。私は専門資格を持っているんだっけ、事務職として雇われたんだっけ、と自問自答することも少なくありません。まあ、それはともかく...私は現在母子保健担当をしていますが、健康な母子から様々な問題を抱える母子までひととおり関わる市町村保健師と違い、未熟児や長期療養児、虐待等のハイリスク児がメインの対象です。通常ケースの経験も多くないまま、ハイリスクケースの対応ができるのか、一年経った今でも不安ばかりです。その上、人口が多い地域のため、個別ケースにゆっくり関わることもあまりできません。訪問も月に一度や二度行ければいい方です。

それでも、訪問に行けば毎回必ず新しい学びがあり、保健所の窓口に来る保護者の話をじっくり聞いたりすることには非常に大きなやりがいを感じ、自分にもできることはたくさんあると思います。

はじめは、役に立ったという手応えがない、自分のしたことに意義があるのだろうか?等々疑問だらけでした。しかし、地域にいる保健師だからこそ、空気のような存在で見守ってあげるところから始めればいいのだと、先輩方は教えてくれました。病院のように退院してさようなら、ということもないため、長く自然に付き合っていくための関係構築こそが醍醐味なのだと、やっと思えるようになってきました。

今後も少しずつ、事業運営や対象と関係機関あるいは関係機関どうしの橋渡し等の高度な役割も果たせるようにならなくてはと思います。ですが、まずは対象との関係づくりを大切に、ひとつずつステップアップしていけたらと思います。

ということで、保健師になってみて...いろいろ悩ましいことも多いけれど、奥が深くて楽しい、やっぱり保健師になってよかった!と思うのです。

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