小さな幸せ探し

2014.07.20
山口保菜未
  • 2014/07
  • 聖路加国際病院
  • 看護師:山口保菜未

看護師になって2年目になりました。私は現在、救命救急センターのHCUで働いています。HCUには様々な疾患の幅広い年齢層の患者さんが入院しています。重症度が高い患者さんも多く入院しており、1年目の間に患者さんの死にも何度も立ち合いました。その度に、看護に対するやりがいを見失い、悩んだ時期もありました。しかし、ある患者さんのプライマリーナースとして関わってから、看護のやりがいを改めて感じることができました。
その患者さんは受け持った当初、人工呼吸器が装着して管理されていました。その患者さんが呼吸器を離脱できるように多職種カンファレンスを行ったり、ケア方法を考えてたりしました。その患者さんが人工呼吸器を離脱し呼吸をしていたとき、初めてその患者さんの声を聴いたときの感動は今でも鮮明に覚えています。私はその患者さんから看護することの喜びを学びました。

看護師になってたくさんの患者さんと関わりました。良くなっていく患者さんもいれば、そうではない患者さんもいました。看護師の仕事は決して幸せな場面ばかりに出会えるわけではありません。しかし小さいことでの幸せを人一倍感じられる仕事だと1年間働いて感じました。例えば、血圧が低かった患者さんの血圧が上がったり、痰の量が多かった患者さんの痰が減ったり、歩けなかった患者さんが歩けるようになったり・・・・。健康で過ごしていると見過ごしがちな小さな幸せを患者さんがたくさん教えてくれました。
私はまだ看護師2年目でこれから看護師としての生活をする上でたくさん壁にあたると思いますが、小さな幸せ探しをしながら、患者さんと向き合っていきたいと思います。

看護コミュニティ

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