『自分ごと』にするって難しい!

西村恵理奈
  • 2020/06
  • 看護師:西村恵理奈

ここ最近、私は物事を『自分ごと』にすることに挑戦している。『自分ごと』にするというのは、直面した事柄に対して、自分の知識や経験、資格や立場に応じて自分に何ができるかを考えるということなのだが、これがなかなか難しい。先日、こんな話しを耳にした。

「もう少し簡単に入力できるシステムがあると良いのにな」

「やっぱりマニュアルを刷新しなきゃいけないのよ」

ただ、これには主語がない。あったとしても、他の誰かである。上記であれば、システム室やマニュアル作成委員会の誰かということになるのかもしれないが、やはり他人ごとであることに変わりはない。他人の問題を指摘することは比較的たやすいし、それを知人や同僚と共有するのは時として快感でもある。しかし、自分に何ができるかと考えると、答えを出すのは難しい。

このことは、新型コロナウイルスの感染拡大に直面し、さらに強く感じるようになった。自粛生活が続き、それでも感染が収束しないことに対して、「もっとみんなが注意して行動すべきだ」とか「政府の対策を早くしてほしいな」という思いがよぎった。言うのは簡単だ。しかし、そのために自分に何ができるのかと考えると、やっぱり難しい。

そんな中、芸能人がメッセージ動画を配信したり、飲食店がテイクアウトを始めたりするのを見て、世の中には『自分ごと』にするのが上手な人がいるなあと感心させられた。知り合いの看護師の中にも、ホームページで情報を発信するなど、いち早く活動を始めた人たちがいた。そのような人たちに感化され、3月下旬、私は周囲の人たちと一緒に、使わなくなったシーツを使って布製のマスクを作るプロジェクトを立ち上げた。私たちが布製マスクを使うことで、本当に必要な医療現場に1枚でも多くの使い捨てマスクを届けたいという思いからであった。今では協力者も増え、作成したマスクは1000枚を数えるほどになった。温かい言葉やアドバイスをいただき、注文も入るようになった。やってみてわかったことは、『自分ごと』にすると、結構充実感があり面白いということだ。ただ、一度動き出したら、継続する責任もある。試行錯誤は続いている。

『自分ごと』にするって、面白いけど、やっぱり難しい!!

看護コミュニティ

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