助産師っていいな~

宍戸 恵理
  • 2020/08
  • 助産師:宍戸 恵理

 臨床から離れて4か月。これまで大学を卒業してからずっと同じ病院で助産師として勤務してきた。そろそろ夜勤も体力的にもきつくなってきた頃であり、新しいことにチャレンジしてみるには良いタイミングかと思い転職したが、こんなにも現場に戻りたいと思う自分がいることに、正直びっくりしている。空を見て満月だと、たくさん産まれているのかな?現場は忙しいかな?と気になるし、いろいろなことを思い出す。

 なぜか自分が勤務をしている日は、電話がよく鳴り、続々と陣痛や破水で産婦さんが入院してきた。さっきまで空っぽだったLDR(お産する部屋)が6部屋満床になることもあり、「また埋めているじゃないですか~!」と言われることも多かった。夜勤では、ほんとに呼ぶので、「電話は持たせません」と、後輩から言われるほどだった。こんな時には、「あははー、またお産祭りになるねー、満月のせいじゃない?天気のせいじゃない?スタッフの組み合わせの問題じゃない?」と自分のせいにはしないよう笑って誤魔化していた。

 お産には波があるとよく言われるが、ほとんど波にのっていると、忙しいのが当たり前になる。分娩が重ならないように、安全に分娩するにはどうしたら良いか、休憩はいつとってもらうかと、分娩予測を慎重にする必要があった。でもどんなに忙しくても、産婦さんも赤ちゃんも元気で産まれてきてくれたときには、ホッとして、ホワホワの赤ちゃんを抱っこすると一気に疲れも吹っ飛んだ。

 最近では、あの時はこうだったなぁ~と懐かしい思い出に浸ることが楽しい。

 4月からは教員になり、「先生はどうしてその病院に就職したのですか?」と聞かれることがある。きっとお産がたくさん介助できるからとか、ハイリスクのお産がやりたいからとか、きっとそう答えると思われるかもしれないが、助産師になることも想定外だった私は、あまりこれがやりたいという動機がなく、なんとなく勧められた病院に就職した。

 同期達は、「これがやりたい!」と明確な目標を持っているなか、曖昧で不器用な私は、何かをできるようになるにも一歩ずつ遅れてきたし、先輩達からもたくさん指導を受けてきた。就職して2日でもう辞めたいと思ったくらいであり、同期達にも1番最初に退職すると思われていたが、13年経ち最後まで残っていたのは私だけだった。こんなに続けられるとは自分でも予想していなかったが、今では現場に戻りたいと思えるほど、助産師という仕事が大好きになっていたのだと思う。

 現場から見ていた教員像と、実際になってみた教員ではギャップがあり、まだ馴染まない感じではあるけれど、学生さんとお話しするなかで、現場のこと(楽しいことも、大変なことも)を少しでも伝えていけたらなと思う。

看護コミュニティ

ページ評価アンケート

今後の記事投稿・更新の参考にさせていただきたいので、ぜひこの記事へのあなたの評価を投票してください。クリックするだけで投票できます。

Q.この記事や情報は役にたちましたか?

Q.具体的に役立った点や役に立たなかった点についてご記入ください。

例:○○の意味がわからなかった、リンクが切れていた、○○について知りたかったなど※記入していただいた内容に対してこちらから返信はしておりません

最大250文字