いろいろな小児慢性特定疾患

神経・筋疾患

脳は、生命の維持や理解・判断・想像などの知的活動など、いろいろなはたらきをしています。神経には、脳から筋肉に命令を出して体を動かすはたらき(運動神経)と体に感じた刺激を脳に伝えるはたらき(感覚神経)があります。このような脳と神経のはたらきがうまくいかない病気は、たくさんあります。そのうち、小児慢性特定疾患の対象疾患になっているのは、亜急性硬化性全脳炎( SSPE )、ウエスト症候群 ( 点頭てんかん ) 、レット症候群、結節性硬化症、ミトコンドリア・ミオパチー など です。

亜急性硬化性全脳炎( SSPE )は、はしかにかかったときにウィルスの一部が脳の中に潜んでいて、脳の細胞をおかされていく病気です。ウエスト症候群 ( 点頭てんかん ) は、脳神経を走る電気信号の暴走によって独特の発作を生じる病気です。レット症候群は、女の子にだけ起こる神経の病気です。結節性硬化症は、成長するにつれて、体のいろいろな部分に結節(細胞が節のようなかたまりになること)が増えていく病気です。先天性ミオパチーは、筋肉の細胞の構造に異常があり、筋肉の力が弱い病気です。 無痛無汗症も 小児慢性特定疾患の対象疾患になっています。
>> 紙芝居 「あせってなぁ〜に?」