脱水予防

2014.10.22

高齢者の方のケアを行う中で、「脱水予防」はとても大切なポイントとなります。
気温の高い夏場はもちろん、年間を通して、きちんとしたケアをしていくことが大切です。

なぜ、高齢者は脱水を起こしやすいのか?

加齢と共に様々な身体的機能が低下すると、脱水症状を起こしやすくなります。

脱水症状に至る具体的な要因としては、体内の総水分量の減少が挙げられます。
また、腎機能の低下、各調整機能の低下、口渇感の自覚が乏しいなどの感覚機能の低下といった現象も、大きな要因です。

次に当てはまる方は注意が必要です

男性よりも女性の方が、脱水を起こしやすいといわれています。
また健康面では、歩行や排泄で介助が必要な方、糖尿病があって常用薬として利尿薬や下剤を使用している方などの、脱水のリスクが高いことが明らかになっています。

脱水を防ぐ、方法とは?

成人の場合、脱水を予防するためには、少なくとも1日に2.5L以上の水分を補給する必要があります。

しかし、飲み物だけで補うのは難しいため、水分量の多い食事を心がけることが大切です。
特に、日頃から水分摂取量が少ない傾向にある方は、夏場の脱水リスクが高くなります。

また、周囲が水分を補給しやすい環境をつくることも重要です。

脱水を早期発見するには

体内が乾燥していると、全体の体液のボリュームが減っていきます。
そのため、脱水の予防には、腋窩の皮膚を確かめることが効果的だとされています。

脱水状態の徴候をつかむためにも、腋窩の皮膚の状態を実際に触って観察してみましょう。

早期発見に向けて ~お家でできる、脱水チェック~

次の項目に当てはまる症状がある場合は、脱水が起こるかもしれません。こまめにチェックして、早期発見を心がけましょう。

皮膚のチェック

  • 皮膚の冷感があるか
  • 皮膚緊張の低下があるか
  • 皮膚(腋窩)の乾燥があるか

口腔内のチェック

  • 口唇の乾燥があるか
  • 舌の乾燥、亀裂があるか
  • 口腔内粘膜の乾燥があるか
  • 唾液が粘稠であるか

全身状態のチェック

  • 元気がない状態が続いていないか

消化器系のチェック

  • 2日以内に嘔吐があったか
  • 2日以内に下痢があったか
  • 2日以内に食欲不振があったか

高齢者の看護

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