パラグアイ

パラグアイについて

パラグアイ共和国は人口約 530万人、面積40万6752平方キロ(日本の約1.1倍)。南アメリカ大陸の中心部にあり、南側をアルゼンチン、東側をブラジル、北側をボリビアに囲まれています。
パラグアイの国名は、パラナ川やウルグアイ川とともにリオ・デ・ラ・プラタ盆地を形成しているパラグアイ川にちなんで命名されました。亜熱帯性。夏は暖かく、冬は穏やかで、年間平均気温は摂氏22度となっています。 グアラニ・インディアンとスペイン系住民の異なる人種間結婚により、パラグアイでは2種類の言 語が使われ、国民の約90%は、グアラニ語とスペイン語の両方を話します。
1936年に日本からの最初の移民がパラグアイに到着、現在、その数は数万人に達しています。彼らは新しい農作物の生産技術を現地の人々に提供し、以前とはすっかり様変わりしました。

その足跡はパラグアイの歴史の重要な部分となっています。

2003年 パラグアイ訪問

訪問の目的

N.G.O で活動されている山口阿希子さんと、アスンシオン大学、国立病院、サンロレンソ病院、バリオ・オブレロ病院、社会保険病院を訪れ、教授や、医師、助産婦、自然分娩を希望する女性達との面接

訪問の記録


子育てについて話してくれた
お母さんたち

しっかり見つめ合う
母と子の大切な時間

陣痛を乗り切っている産婦さんに
つい手を出した助産師魂

看護学部の教員たちとの
ディスカッション

ション 「ここで、カサデ・パルト
(助産所)をつくりたいの」と語る日本で
研修された教員のネリーさん

熱く語り合った看護学部の
教員たち ( 1 )

熱く語り合った看護学部の
教員たち ( 2 )

目を輝かせて話に聞き入る
助産師の学生さん

実り豊かな大地から
得られた市場のフルーツ

訪問の感想

お母さんたち、医療者たちと出会い、看護・助産の教育者そして学生たちと語り合い、やはり繋いでいくのは人であると再確認した実り多き旅でした。

NGO の活動をなさっている山口阿希子 さんのコメント

南米はアメリカ医学の強い影響を受け、高い帝王切開率(パラグアイで配属していたパラグアリ地域病院で約 35%、社会保険病院では60%、WHOでは10%以下と勧告されている)、ルーチンで会陰切開、さらに陣痛促進剤をほぼ全例に使用しています。また、家 族や信頼できる人が側に付き添うことの出来ない孤独なお産、仕切りのない部屋で内診やお産が行われ、プライバシ-のない状況です。

2000年11月にブラジルのセアラ州で開催された「出産と出生のヒュ-マニ-ゼション国際会議」に配属先の 助産婦が参加し、感銘を受け戻ってきた事が「出産のヒュ-マニゼ-ション」をパラグアイでも広めるきっかけとなりました。 JICAのブラジル家族計画母子保健プロジェクトの短期専門家だった藤原美幸さんや斉藤八千代(毛利助産所)の協力を得て、2001年6月にパラグアリ県 の助産関係者を対象にした「出産のヒュ-マニゼ-ション」セミナ-を開催しました。200名近くの参加者には、保健省の助産局や看護局からの方もいまし た。セミナ-は大好評で、その後は保健省助産局、パラグアイ赤十字病院、そして女性たち主催で同様のセミナ-が次々に開催されています。このNGOを通じ て出産のヒュ-マニゼ-ションをさらに広める活動を支援していきます。

また、一方では、アスンシオン大学教授のネジ-ゴイリスさんが、1998年に日本で研修を受けた時に、助産所 で研修した事がきっかけで、閉鎖していたダイレクトエントリ-の助産学科を1999年から開催させました。現在のネジ-さんは、助産学科付属の助産所をつ くるために土地探しから活動し始めています。

なぜ大学付属の助産所が必要なのか?

「講義でいくら自然なお産と話したところで、実習病院は医療介入が多くて学生が混乱するばかり」と問題の多いことや、助産教育の基本は実習だから、自然なお産の実習が出来るために助産所が必須だからです。パラグアイに大学付属の助産所ができるよう物質面ではなく学生の指導に当たる方々の知識や技術を高め、 そして心のこもったケアを大切にし、常に産む人にとって満足のいくお産を提供できるように支援していきたいと考えています。

現在、私は大阪の助産院で働いています。そして、9月にパラグアイへ戻り、パラグアイの人々と共に助産の変革 を目指し、日本にある助産の心と技を伝える架け橋になりたいと思っています。それはパラグアイの人たちだけでなく日本の人たちにも開業助産婦のすばらしさと偉大さに気づいてもらう為でもあります。そのことが助産婦の存続につながり、それは、女性や生まれてくる子供、家族にとって大切であると思えるからです。

パラグアイでの活動は偶然にも、日本で活躍するすばらしい助産婦の方々が隣国であるブラジルで人間的お産のプ ロジェクトで活動していたこと、また、たくさんの理解者と協力者の方々に支えられ、今、パラグアイの助産に光があたりました。一人でも多くの方がこの NGOの活動にご賛同し、ご協力してくださることを願っています。

参考文献

堀内成子,有森直子,江藤宏美,田代順子,平林優子(2003)『国際協力にむけての看護教育―国際看護コラボレータ育成―』,看護教育,医学書院,44(12),1054-1059.

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