1-1.呼吸のしくみ

呼吸の目的は、からだのあらゆる細胞に酸素を供給し、細胞で生産さ
れた炭酸ガスを外界に排出することです。


呼吸器系

わたしたちは、1日に2万回も呼吸しています。絶えず、大気中から酸素を取り入れ、炭酸ガスを吐き出して生きています。毎分約300mlの酸素を体内に取り込み、約250mlの炭酸ガスを体外に吐き出しています。
それは、空気中にある酸素が、心臓などの臓器や手足、その他の筋肉を動かしたり、頭を働かせ考え事をするために、なくてはならないものだからです。
空気中にある酸素は、肺の中の肺胞で毛細血管に吸収され、心臓と動脈血管を通って全身に送られます。酸素が使われた結果、全身に生じた炭酸ガスは、逆に静脈血管と心臓を通って肺に戻り、呼気とともに大気に吐き出されます。