1-3.換気と血流関係



肺胞の表面積はテニスコートの広さ

肺胞の表面積は3リットル程度の器官ですが、風船のような房状の非常に薄い膜でできている肺胞の数は約3億個、その表面積を合計するとテニスコートの広さになるといわれます。

なぜそれほど広いのでしょうか。

肺胞では酸素が血液に移動します。
そのための重要な要素は、@酸素の拡散しやすさ(拡散速度)A酸素が肺組織に多く溶け込めるB分圧の差(静脈血と肺胞との分圧差)などが上げられます。

そして、毛細血管の中を血液が通り、酸素と炭酸ガスのガス交換が行われる時間はわずか1秒ということがわかっています。

テニスコートの広さは11m×24m=264u