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看護学生のボランティア活動

聖路加看護大学では、建学理念にもある「人間と社会を理解する看護」の精神に基づき、看護学生がボランティア活動を積極的に行っています。

栗原征史さんは、月島に住んでいらっしゃる33歳の男性です。
筋ジストロフィーと共に生きていらっしゃる栗原さんのお宅には聖路加の学生が、長い間ボランティアとして入っています。
ボランティアの学生は、具体的に体位変換やお食事の介助、吸引などをさせて頂いています。


栗原さんは2歳で進行性筋ジストロフィーと診断され、その後病気が原因でいじめを受たことをきっかけに自分の考えを表現するための手段として「栗原新聞」という新聞の発行を始めました。新聞の中では、栗原さんの近況、社会に対する思いの他に、聖路加看護大学の学生の「介護日誌」等が掲載されています。

征史さんがおひとりで、お水を飲んでいるところ

栗原さんの看護を通じ、学生自身が実際の介護ケアの仕方を身につけるのに役立っているだけではなく、学生同士の仲間意識の向上にもつながっています。また何よりも、介護ケアという関係だけではなく、それ以上に人間としての大切な絆、経験を栗原さん、栗原さんの家族と共有させてもらっています。

体位変換のお手伝い。枕を入れようとしています。

33歳のお誕生日会。お母様と、ボランティア学生3人。
ヘルスボランティアインタビュー

2005年10月 


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