Q&Aコーナー

喘息

病気について

1. 喘息はどのような病気ですか。
喘息は、気道の慢性の炎症による病気で、気管支にたくさんの痰が溜まったり、気管支の粘膜がむくんだり、気管支のまわりの筋肉が収縮したりして、呼吸が苦しくなることを言います。特に、息を吐くことができなくなり、苦しくなります。

学校生活について

1. 喘息の子どもが運動をする際に、注意することはありますか。
気道が過敏になっているため、運動によって気管支が収縮し喘息発作を起こすことがあります。これを「運動誘発喘息」といいますが、運動誘発喘息が起こる運動の程度はお子さんによって違います。運動前の軽い準備体操や、運動前の吸入で予防できます。発作がおきた場合には、すみやかにいったん運動を中止し、腹式呼吸、水分摂取を促してください。

2. 運動系のクラブ活動の制限は必要ですか。
本人が希望するのであれば、原則として制限する運動はありません。本人と相談しながら、子ども一人一人の症状や体力に応じて、楽しく、継続してできる運動を選ぶようにします。発作への対応について、本人、保護者、学級担任、クラブの顧問、養護教諭、医療者が連絡を取り合って、あらかじめ確認しておきましょう。

3. 掃除当番や飼育当番をしてもよいですか。
学校生活ではさまざまな当番があり、大切な役割です。喘息発作のないときには、掃除当番に参加できます。マスクを着用する、拭き掃除を担当するなど、ほこりを吸い込まないような方法で行うことを勧めます。飼育当番は、動物の毛や羽根により発作を起こすことがあるので避けたほうがよいでしょう。教室内での動物の飼育も避けるようにします。

4. 遠足や宿泊行事には一緒に参加できますか。
重い発作が起きていなければ、行事も普通に参加できます。ただし、ふだんと異なる環境になるので、発作の原因になるアレルゲンが体内に入らないように、気をつけることが大切です。とくに、宿泊の場合には、ふとんのほこりや食事内容に気をつけましょう。また、必要であれば、本人ののみ薬や吸入薬を準備しておきます。発作への対応については、本人、保護者、学級担任、養護教諭、医療者が連絡を取り合って、あらかじめ確認しておきましょう。

5. 学校の欠席や遅刻が多いのですが、クラスの子どもにはどのように説明したらよいでしょうか。
発作や通院のために、やむを得ず遅刻や欠席が多くなってしまうことをまわりの子どもにも理解してもらい、みんなで励ましてあげられるようにしていきましょう。