3-2.HOTの適応基準


病状の安定している人で平常時の動脈血酸素分圧が55Torr以下、または60Torr以下で睡眠時あるいは歩行時に低酸素血症となり医師が必要と認めた場合。 自然呼吸によって吸収される血液中の酸素分圧

在宅酸素療法は、慢性呼吸不全の人で、病状の安定している人、また、睡眠中や歩行するときに低酸素血症となる人が対象となります。

慢性呼吸不全とは、肺気腫など元になる病気があるため、1ヶ月以上呼吸不全の場合をいいます。

実際の在宅酸素療法は、医師の詳しい診察と療養法についての看護師、理学療法士、栄養士などからさまざまな指導を受けてから始められます。


在宅酸素療法の適応基準
C103 在宅酸素療法指導管理料 実施要領
(厚生労働省告示および関連通知より抜粋 平成16年4月現在)

  1. チアノーゼ型先天性心疾患
  2. 高度慢性呼吸不全例   在宅酸素療法導入時に動脈血酸素分圧55mmHg以下の者及び動脈血酸素分圧60mgHg以下で睡眠時又は運動負荷時に著しい低酸素血症を来す者であって、医師が在宅酸素療法を必要であると認めたもの
  3. 肺高血圧症
  4. 慢性心不全(平成16年4月より)   医師の診断により、NYHA3度以上であると認められ、睡眠時のチェーン・ストーク呼吸がみられ、無呼吸低呼吸指数(1時間当たりの無呼吸数及び低呼吸数をいう)が20以上であることが、睡眠ポリグラフィー上確認されている症例。