3-7.通院や外出のときは?

在宅酸素療法を続けていくためには、少なくとも、月に一度は医師の診察を受けるために通院しなければなりません。また、普段の散歩や買い物は、体力をつける上で大切です。体力が回復して医師の許可が得られれば、家族との旅行も可能になります。

酸素を吸入しながら、かなり行動的な生活が出来るようになります。では、通院や外出の時は、どのような注意が必要になるでしょう。

通院や日常の外出には、携帯用酸素ボンベを持っていきます。携帯用ボンベで外出する時は常に、今ボンベに入っている酸素の量であと何時間使えるかを知っていることが大切です。


○酸素ボンベの使用可能時間○
ボンベが満タンの時の連続使用可能時間は、以下の式で求められます。


(☆)ロスを1割と仮定した場合


・例 400gの酸素ボンベで、毎分1g酸素を吸入した場合の使用可能時間
・今使っているボンベの充てん量(酸素の詰まっている量)は、
 酸素業者に聞けば分かります。


連続使用時間の目安
充てん量(g)
使用流量
(g/分)
100g 200g 300g 400g 500g
0.5 3時間 6時間 9時間 12時間 15時間
1.0 1.5時間 3時間 4.5時間 6時間 7時間
2.0 45分 1.5時間 2時間 3時間 3.5時間
3.0 30分 1時間 1.5時間 2時間 2.5時間
4.0 20分あまり 45分 1時間 1.5時間 110分
5.0 15分 35分 50分 70分 1.5時間