看護ネットとは

2023.07.19

聖路加国際大学では、21世紀COEプログラム(21世紀センターオブエクセレンス)によって取得した大型研究補助金(平成16年~平成20年)により、「市民主導型の健康生成をめざす看護系形成拠点」というテーマのもと、様々な開発研究、シンポジウムなどの活動を聖路加国際病院や地域住民の方々との相互交流を通じて行ってきました。

この「看護ネット」は、そのような活動の一環として、健康管理者である市民の手に届くような健康情報コンテンツ、看護サービスの発信の場として、また市民の方からの質の評価を受けることのできる媒体として、そして国内外にいる更に多くの人々と交流・つながりを持てる場所としてスタートしたものです。
みなさまが、医療・看護に関する知識や技術、聖路加国際大学の研究内容などを、場所を選ばずに手軽に学べる機会を提供しています。

また、みなさまからのご意見・評価を今後の研究、サービスに生かすために、専門職側である私たちサイドもこの「看護ネット」を皆さまのニーズを受け取る場所としての意識を高めて行くことや、更なる情報の集積・発信に研鑚を心がけるようにしています。
一般の方と一緒に、イベント情報、ナースによるコラムをはじめ、看護職を目指す方、看護職に実際に就かれている方にも有用な情報を載せることによって、多方面からの相互アプローチによる更なる市民、地域社会、看護職の連帯を高めるような構成にしています。

この「看護ネット」を通じて、みなさまが様々な健康情報をみなさま一人一人のものにし、医療の使い方や健康生活を選んでいく社会になってほしいと願っています。




※看護ネット開設当初の、故日野原重明理事長のご挨拶文

riji.gif聖路加国際大学は、1920年の創立以来、「知と感性と愛のアート」の理念を礎に実践重視の教育を一貫して行ってきました。大学院教育では、博士後期課程をわが国初めて看護学単独で開設し、看護学の発展に寄与する指導的人材を輩出しております。

本学は、開学以来、社会からの要請につねに目を向け、人々のヘルスプロモーション活動に力を注ぎ、その役割を拡大してきました。
1990年には、看護ではわが国初のWHOプライマリーヘルスケア看護開発協力センターとしての認可を受け、わが国における看護国際的拠点としての活動を推進してきました。さらに、2003年には、市民との協働を核として研究・教育・実践を推進するための、看護実践開発研究センターの開設に至りました。

本学がこれまでに推進してきた「市民の視点からの看護実践」を、21世紀COEプログラムによってさらに大きく推進する機会を得ました。

聖路加国際大学21世紀COEプログラム『市民主導型の健康生成をめざす看護形成拠点』では、現代社会において医療が早急に解決の糸口をみつけなければならない健康問題<先進医療と看護、病との共生と看護、社会構造のひずみと看護>に焦点を当てた看護実践開発研究を核としてすすめられ、現在でも、引き続きより幅広い活動が行われています。そして、そこで得られた成果をもとに、市民が知識・技術的能力を獲得して実質的な健康管理者となるために活用できる健康情報コンテンツを集積し、世界的規模で発信する試みを、この『看護ネット』によって行っています。

「生老病死」という四つの大きな体験をする人生において、その主役である市民が、最期の瞬間まで生きていて良かったと思えるよう、看護は人生の折々に添い、希望や癒しに関与することのできる立場にあると思います。

『看護ネット』は、この理念のもと、市民、専門家の方々からのご意見を羅針盤にしてすすむものであります。多くのご意見が頂けることを心よりお待ちしています。

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