ご挨拶

2014.10.29

riji.gif理事長

聖路加国際大学は、1920年の創立以来、「知と感性と愛のアート」の理念を礎に実践重視の教育を一貫して行ってきました。大学院教育では、博士後期課程をわが国初めて看護学単独で開設し、看護学の発展に寄与する指導的人材を輩出しております。

本学は、開学以来、社会からの要請につねに目を向け、人々のヘルスプロモーション活動に力を注ぎ、その役割を拡大してきました。
1990年には、看護ではわが国初のWHOプライマリーヘルスケア看護開発協力センターとしての認可を受け、わが国における看護国際的拠点としての活動を推進してきました。さらに、2003年には、市民との協働を核として研究・教育・実践を推進するための、看護実践開発研究センターの開設に至りました。

本学がこれまでに推進してきた「市民の視点からの看護実践」を、21世紀COEプログラムによってさらに大きく推進する機会を得ました。

聖路加国際大学21世紀COEプログラム『市民主導型の健康生成をめざす看護形成拠点』では、現代社会において医療が早急に解決の糸口をみつけな ければならない健康問題<先進医療と看護、病との共生と看護、社会構造のひずみと看護>に焦点を当てた看護実践開発研究を核としてすすめられ、現在でも、引き続きより幅広い活動が行われています。そして、そこで得られた成果をもとに、 市民が知識・技術的能力を獲得して実質的な健康管理者となるために活用できる健康情報コンテンツを集積し、世界的規模で発信する試みを、この『看護ネット』によって行っています。

「生老病死」という四つの大きな体験をする人生において、その主役である市民が、最期の瞬間まで生きていて良かったと思えるよう、看護は人生の折々に添い、希望や癒しに関与することのできる立場にあると思います。

『看護ネット』は、この理念のもと、市民、 専門家の方々からのご意見を羅針盤にしてすすむものであります。多くのご意見が頂けることを心よりお待ちしています。

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