医者と患者の絆~いのちの対話~

2009.11.21
医者と患者の絆~いのちの対話~

著者:鎌田 實・舘野 泉・村上 信夫・日野原 重明
出版社名:岩波書店
発行年日:2008年06月
価格:\504
ISBN:978-4000094290

2009年 聖路加看護大学 第33回「白楊祭」では、『絆(きずな)~つなげていこう、大きな愛』をテーマに開催しました。これは自分と他者との間に存在する「つながり」「愛」「信頼」を改めて感じていこうというところから生まれたテーマです。

毎年好評を得ている講演会では、理事長であり多くの著書を持つ日野原重明先生と「余命1ヵ月の花嫁」の長島千恵さんを支え続けた恋人の赤須太郎さんをお招きしました。日野原先生は、本年8月に発売された「いのちの絆」で、大病やトラブルのストレスから逃げずに対処し、今もなお毎日チャレンジし続ける日野原流の生き方を分かりやすく書かれていています。いのちをどう活かすかは心のありようで大きく変わるという内容には、多くの共感を得ています。

今回紹介する本書は、NHKラジオの好評番組「鎌田實 いのちの対話」の放送で「医者と患者の絆」をテーマとして行った対話を,再構成して編んだものです。90歳を超えてなお現役で活躍する日野原先生と、2002年に脳出血に倒れながらも、左手による演奏で見事に復活し独自の音楽世界を表現しているピアニスト舘野泉さんのお話が元になっています。

医者として、患者として、深い経験を持つ三人の対話からは「医学的な治療だけではなく医者と患者が絆を結ぶことこそが、病に立ち向かいその人がその人らしく生きるための大きな力となるのだ」ということが、熱く伝わってきます。本書は治療を受ける患者さんと治療をする医師だけでなく、医療に係る全ての人たちに『絆』を再確認していただける一冊です。

(目次)
巻頭エッセイ:鎌田 實

病気が拓く新しい人生 /互いを結ぶ言葉の力 /見えないものをこそ
鎌田 實,日野原重明,舘野 泉,村上信夫

「いのちの対話」追記  ありのままと融通無碍 :村上信夫

巻末付録 舘野泉ディスコグラフィー

看護ネット事務局

看護コミュニティ

ページ評価アンケート

今後の記事投稿・更新の参考にさせていただきたいので、ぜひこの記事へのあなたの評価を投票してください。クリックするだけで投票できます。

Q.この記事や情報は役にたちましたか?

Q.具体的に役立った点や役に立たなかった点についてご記入ください。

例:○○の意味がわからなかった、リンクが切れていた、○○について知りたかったなど※記入していただいた内容に対してこちらから返信はしておりません

最大250文字