在宅ケアの不思議な力

2012.01.21
在宅ケアの不思議な力

著:秋山 正子
出版社名:医学書院
発行年日:2010年02月
価格:\1,470
ISBN:978-4-260-01047-4

病気にかかってしまったり、身の回りの事ができなくなったら・・・
これまでは、入院や施設への入所という流れがほとんどでした。高齢化社会となった今、「在宅医療(訪問診療、訪問看護)」という新しい形が見直されています。在宅医療とは、自宅にいたまま医療を行うこと。つまり、定期的に医師や看護師が自宅に行き、適切な治療を行うことをいいます。なかでも、訪問看護は健康状態の管理、家族を含む生活のサポート、リハビリの支援を行うほか、医師との連携や最終的な見取りまでを行い、在宅ケアには欠かせない存在であり、今後の活躍が期待されています。

秋山さんの実姉は、がんにかかり41歳で亡くなりました。当時、離れて看護教師の仕事をしていた秋山さんは、そばで寄り添うことが出来ませんでした。しかし、自宅で闘病生活を送る事を選んだ姉のために、地域の医療・看護・介護をめぐるチーム作りをサポートしました。秋山さんは、この経験を元に、在宅ケアへの道へと進みました。
「その人が生きてきた生活の場が療養の場になり、かけがえのない時間を、家族や親しい人に囲まれて過ごせるのは、在宅ホスピスにほかならない」とプロローグに書かれています。実際、在宅ケアを受ける患者さんは、自分の居場所がある家庭で闘病生活を送ることで、安定した状態を保つ一因となっているそうです。
(目次)
プロローグ
第一章 家庭で看取るがん患者-在宅ケアにかかわるきっかけ
第二章 訪問のなかで考えること-いのちに寄り添うケアを
第三章 あなたの思いを聞かせてください-喪の作業とグリーフケア
第四章 まちをつくる-健やかに暮らし、安心して逝くために
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