闘病記専門書店の店主が、がんになって考えたこと

2012.12.21
闘病記専門書店の店主が、がんになって考えたこと

著:星野 史雄
出版社名:産経新聞出版
発行年日:2012年9月
価格:\1,365(税込)
ISBN:978-4-8191-1174-4

闘病記を書く方は、どのような想いで何を伝えようとしているのでしょうか。
闘病記を読む方は、何を求め知ろうとして手に取るのでしょうか。

本書の著者である星野さんは、乳がんを発症した妻のために闘病記を集め始めました。残念ながら、妻の光子さんは亡くなってしまい、「自分にもっと何か出来なかったのか」と後悔に苦しめら続けていました。
その後も闘病記を読み続けていた星野さんは、実際に病を患った時に支えになるのは、患者さんの生の声。それを伝える手段である闘病記をだと気づくのです。
1998年に闘病記専門古書店「パラメディカ」を開店。病気と闘う多くの患者さんやそのご家族にとって、貴重な書庫となっています。

そんな中、2010年に、星野さんもがんを発症してしまします。これまで闘病記を読みつくしてきた知識と情報、そして励ましの気持ちのこもった一冊が本書です。奥様とご自身の「闘病記」を通して「病気との闘い方」を伝授する自伝的ヒューマンドキュメントとなっています。
巻末に病気別のオススメ闘病記リストも掲載してありますので、先輩患者の声を聞くヒントにしていただきたいと思います。

【参考】
on-line 古書店 パラメディカ
http://homepage3.nifty.com/paramedica/

(目次)
第1章 まさか自分が「がん闘病者」になるとは!
第2章 はじまりは妻の「乳がん」だった
第3章 次第に壊れていく二人と一匹の生活
第4章 闘病記を探し求めて
第5章 「がん」と闘う患者と家族の声
第6章 病院に必要なのは闘病記専門の図書館
第7章 「がん」は再発するから「がん」なのだ

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