エレノア・クーニー:著
船越 隆子:訳
出版社名 オープンナレッジ
発行年月日:2006年02月
税込価格:1,785円
ISBN:4-902444-33-X
アメリカの小説家である著者、エレノア・クーニーが認知症の母親の介護・闘病体験記を綴ったノンフィクション小説。
著者の母親はモデルを務めた程の美人で、同じ物書き、著者にとっても自慢の母親。そんな母親が父親の死後、認知症に陥ってしまった。母を慣れ親しんだ東海岸から自分の住む西海岸へ呼び寄せて面倒を見ることを決めた著者。しかし、実際は介護のために自分たちの生活が成り立たないことになり、生活介助施設に母を預けることとなる。「自分を信じている母を捨ててしまった」という罪悪感がまた彼女を苦しめる。
作家として世間に知られているエレノアと母が、自分たちのことを全てさらけ出し壮絶な介護・闘病生活を描いているからこそ迫力があります。2006年2月に発売されたばかりですが、早くも新聞の書評などで取り上げられてます。高齢化社会が進む私たちの生活の中で、85歳以上のお年寄りの4人に1人が認知症といわれています。認知症と生きる私たちの時代の現実をこの本が語っています。
看護ネット事務局