著者・編者:細川貂々
出版社名:幻冬舎
発行年日:2006年3月
価格:1,155円
ISBN:4-344-01143-0
うつ病は今や現代病となり、「心の風邪」とまで言われる程、重度、軽度を含めて多くの方が向き合っている病気です。
この本では、著者の旦那(ツレ)がうつ病になった闘病体験を漫画で紹介しています。普通のサラリーマンだった著者の旦那(ツレ)が、ある日うつ病と診断されました。もともと著者の方が落ち込みやすい性格であったために、「なぜ旦那(ツレ)が」という疑問とともにスタートした闘病生活。旦那(ツレ)は仕事もやめて、著者と二人での1年半の生活の中で、浮いて、沈んでを繰り返しながら回復していく様子が見ることができます。
「うつ病」という重くなりやすいテーマの中、鋭い観察力をユーモアに表現していて、笑いながら読み進めることができる楽しい一冊です。同時に、実際にうつ病を経験した旦那(ツレ)が闘病生活を振り返って書いているコメントが、体験者としての説得力を持たせています。
「誰にでもおこりうる病気」だからこそ、「夜は、必ず、明ける」という希望のメッセージが読んだ後に明るくなれる理由の1つかもしれません。ストレス社会に生きる私たちにも身近な話題です、ぜひ読んでみて下さい。
看護ネット事務局