著者:小澤 勲(種智院大学客員教授)
出版社名:医学書院
発行年日:2006年5月
価格:\3,990
ISBN:978-4-260-00266-0
自閉症研究の先駆者、反精神医学の旗手、認知症を文学と多方面に活躍の著者に、
"ケアの境界"にいる専門家、作家、若手研究者らが、「ケアってなんだろう」をテーマにして迫り聴きます。
この本は、主に四つの対談と三つのインタビューと二つの講演記録から構成されいて、著者自身も自問し続ける「ケアってなんだろう」という永遠の課題を、さまざま分野の方との対話により、新たな視点、考え方を見つけ出せる内容になっています。
「ケア」には正解はありません。ただ、ケアする側、ケアされる側が1つになれるための方法を模索しながら一番よい方法を見つけていくことが大切なのかもしれません。この本は、タイトルどおり、自分なりのケアとは何かを考える機会を与えてくれる一冊です。
目次
少し長いまえがき――この本のなりたち
I部 向かいあって考える■対談
ケアと異界(×田口ランディ)
「当事者の時代」に専門家はどこに立つのか(×向谷地生良)
情動・ことば・関係性(×滝川一廣)
病いを得るということ(×瀬戸内寂聴)
II部 若手研究者が考える■インタビュー+論文
「私」はどこにいるのか(×西川勝)
小澤勲はカッコいい
なんてわかりやすい人たち(×出口泰靖)
具体の人、小澤勲
治らないところから始める(×天田城介)
小澤勲の生きてきた時代の社会学的診断
III部 認知症を生きるということ■公開講座より
IV部 「ぼけ」を読む■認知症高齢者をかかえる家族への手紙
少し長いあとがきと「遺言」、そして感謝
看護ネット事務局