著者:宇梶尚子
出版社名:燦葉出版社
発行年日:2006年6月
価格:\1,365
ISBN:978-4-879-250797
「母親が余命6ヶ月の癌と宣告されました。」
看護師、看護教員として、30年近く看護の現場に携わった著者による看護生活が始まりました。
看護教員としての職を辞め、母親が住む香川と東京との往復の看護生活の中で、在宅介護の苦労や疑問、国の支援制度の貧弱さなどを日々感じ、それを日記として綴っています。
また、この本では、自分のたった一人の母親・父親の人生最期をちゃんと看取ってあげて欲しいという、著者の想いがつめられています。看護現場にいる一人として、そして、一人の娘として後悔なく母親の最期を迎えた著者の姿の中に、家族への深い愛を感じることができます。
この世の中に生まれたことに感謝して、そして、その大切な生命だからこそ、どうやって死を迎えるかを考える1つの参考になる一冊です。
在宅ホスピスの第一人者である内藤いずみさんの寄稿も載っています。
(目次)
第1章 癌告知に伴う母と家族の動揺
第2章 病人の体が動けば、側に付いてなくてよい
第3章 病人が死を覚悟すれば、人に伝えたいことがたくさんある
第4章 母を医療の現場から全力で守る
第5章 母、在宅での死を望む
第6章 家族に母とのお別れの時間を作る
第7章 母を最後まで、心も体も安らかに
第8章 母に置いてきぼりにされた父の介護
寄稿「ありがとう」に還る場所(内藤いづみ)
看護ネット事務局