著者:鳥海房枝
出版社名:雲母書房
発行年日:2007年3月
価格:\1,890
ISBN:978-4-87672-222-8
食べたいものを食べてもらい、トイレに行きたい時に誘導する。日ごろ、お年寄りの免疫力を上げるケアをしていれば、看護師が走り回らなくても済むんです。看護師しかできない処置をいかに少なくできるかが、生活の場である施設に求められる使命です。
著者が総合ケアアドバイザーを務める「清水坂あじさい荘」は、開設時より、介護方針に『身体拘束をしない介護』『個人の生活習慣の尊重』『食事・排泄・入浴介護などの充実』『ターミナルケアの実施』を掲げ実践してきました。保健師としての原点「生活への関わり」をもとにつくりあげた新しい「あじさい荘のケア」が現場から大きな支持を受け、多数の他の施設関係者が、その先進的な取り組みを見学しています。
介護施設には、ターミナルケアへの対応に迫られている現状があります。利用者の気持ちと家族の想い、それぞれを理解し把握する事の難しさもあるのでしょう。この本の中で語られている、生活施設での看護師の役割を見つけられれば、その問題はかなり解決するのではないでしょうか。看護師だけでなく、高齢者介護に関わる全ての方に読んでいただきたい本だと思います。
(目次)
第1章 生活施設の看護とはなにか
第2章 問題解決の方法
第3章 生活施設の介護力
第4章 生活モデルのターミナルケア
看護ネット事務局