著:落合 恵子
出版社名:朝日新聞出版(朝日文庫)
発行年日:2011年04月
価格:\609
ISBN:9784022646033
本書は、落合恵子さんの、母への愛に満ちた献身と奮闘の記録。在宅で母を看取ることになった年余りの介護の日々が綴られています。好評だった前作『母に歌う子守唄』の続編で、作者流介護のノウハウや、介護をする側が疲れてしまわないための工夫も必見です。
部屋の室温や湿度に目配りをし、病院での対応に憤慨する。
お天気がいいと元気を取り戻し、花が咲けば笑顔になる。
そして... 夏、溢れる花に囲まれて母は逝った――。
鋭い観察力と表現力で描かれた内容は、まるで映像を見ているように感じるでしょう。
また、辛く悲しい事が多い介護ですが、作者はそれを濃密な日々だと言っています。介護を通して「生きること」「老いること」の意味を教えられるのです。
仕事と介護の両立で苦しんでいる方はもちろんですが、長い介護が終わり心に穴が空いてしまった方、いつか将来介護を受けるであろう方、そして医療に携わる方。全ての方に読んでいただきたい一冊です。
看護ネット事務局