音のない花火

2011.11.21
音のない花火

著:砂田 麻美
出版社名:ポプラ社
発行年日:2011年09月
価格:\1,470
ISBN:978-4591125793

万が一の時に備えて、自身の思いや家族への伝言といった事を書きとめておく「エンディングノート」。
2011年10月公開のドキュメンタリー映画『エンディングノート』をきっかけに、その存在が広く知られるようになりました。映画の内容は、熱血営業マンとして働き続けたサラリーマンが、退職した直後にガン宣告を受け、残された家族と自分の幕引きのために「エンディングノート」の事柄を実行していくというものです。

このドキュメンタリー映画の主人公、元サラリーマンは、3人の成人した子どもを持つ普通の父親です。どこにでもあるような普通の家族。時にはぶつかり、時には笑うそんな家族の大黒柱の最後のメッセージを受け止めたのは、実際の映像を撮り続けた実の娘でした。

本書の作者でもある砂田麻美さんは、大学在学中にドキュメンタリーを学び、卒業後はフリーの監督助手として映画製作に従事。『エンディングノート』が初監督作品です。実父の最期を扱う衝撃的な作品で、監督デビューした砂田さんですが、本書の中ではどこにでもいる娘の気持ちを素直に語っています。

この人がいなくなるっていうのはちょっと想像がつかない。
この人が消えちゃうなんて、笑えない冗談みたいだ。
(本文より抜粋)

ある日突然、末期ガンと宣告された父。その現実と、自分の気持ちに折り合いをつけられず悩む娘の本音が詰まっています。
本書は、娘の気持ちを通して、家族の絆についてを改めて教えてくれる一冊です。

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