監修:国崎 信江
出版社名:中経出版
発行年日:2011年06月
価格:\530
ISBN:978-4-8061-4083-2
2011年3月11日、東北地方を中心として起こった「東日本大震災」。想定外の巨大津波が重なったこともあり、甚大な被害を受けました。年末となった今でも、不自由な生活をされている方が多く、まだまだ復興には時間がかかりそうです。
また、3月以降にも、国内外で数多く起こった、地震や豪雨といった自然災害のニュースを目にするたび、改めて自然の恐ろしさを感じる一年となりました。
地震など、災害時の心得として、どの程度の知識が必要なのでしょうか。災害が起こるたびにメディアでは、その対策を特集しますが、多くの家庭では月日の経過とともに、意識しなくなっていくことが多いようです。
しかし、特に寝たきりの病人や高齢者、障害を持つ方がいる家庭では、一般の家庭よりも災害時の知識を持ち、準備をする必要があるのではないでしょうか。
実際に災害に合った時には、自分自身の身を守ることで精一杯かもしれません。事前に少しでも準備をしておくことで、辛く悲しい結果を少しでも回避できるのです。
本書は、「東日本大震災」を教訓とし、今後震災から身を守るための「必要最低限のノウハウ」を、豊富な図版とともにわかりやすく紹介しています。年配の読者でも読みやすいよう本文文字を大きくし、野外で開いてもやぶれにくい丈夫な紙を使っているという細かい配慮もされています。
外資系航空会社の機内通訳を経たのち、地震などの自然災害から子どもを守るための研究を始めた、危機管理アドバイザーの著者は、『地震から子どもを守る50の方法』、『じしんのえほん』など、多くを出版し、全国で講演活動を行っています。
一度、ご家族で集まって本書を読みながら、災害時について話し合ってみてはいかがでしょうか。
看護ネット事務局