著:羽生富士夫、喜多村陽一 監修:池上保子
出版社名:主婦の友社
発行年日:2003年01月
価格:\1,365(税込)
ISBN:978-4-07-234896-1
胃の手術と聞くと、患者さん本人だけでなくその家族の方は「これからの食事はどうするのか」「普通の食事ができなくなるのか」といった不安におそわれてしまいます。そうした不安を取り除くために、病院では、カウンセリングや栄養士の方の説明を取り入れています。
今回ご紹介する本書は、ご自宅に帰ってから、困った時や不安な時の助けになる一冊です。日々の献立のヒントはもちろんのこと、病気の説明や退院直後の食事対応のしかた、避けたい食品などにも触れています。
きれいなカラー写真付きのレシピは、「病人食」のイメージとは違い、患者さんにも前向きな気持ちにもなってもらえるでしょう。
胃がないと、モノが食べられない? そんなことは決してありません。少量ずつの食べ物を、吸収のよい状態で、小腸へ送り込めばよいのです。目指すは「ふつう」の食事。おいしく食べられてこそ、楽しい人生。
本書のこうした考え方が、食事の楽しみを諦めてしまっていた方、手術前に不安を持っている方、患者さんへのサポートをする医療関係者の方全ての方を、「食」に対して諦めない気持ちへ導いてくれるでしょう。
(目次)
第1章 胃が小さくなった、胃がすべてなくなったらー胃のない体に早く慣れるために
胃を切除した人の食べ方:9つのルール/おなかにやさしい食材カタログ ほか
第2章 退院直後の食事ー食道から小腸に直結した体に
全摘出した人の朝食/全摘出した人の昼食 ほか
第3章 回復期の食事(退院後2カ月以降)-胃がないことに慣れてきたら
全摘出した人の朝食/一部摘出した人の朝食 ほか
第4章 医学総論ー胃を切った人は知っておきたい
胃を切るということ(胃の手術と手術後の食生活は?)
胃の構造と役割(胃は食道から送られてきた食べ物の貯留所) ほか
看護ネット事務局