はげましてはげまされて
~93歳正造じいちゃん56年間のまんが絵日記~

2012.10.21
はげましてはげまされて <br />~93歳正造じいちゃん56年間のまんが絵日記~

著:竹浪 正造
出版社名:廣済堂出版
発行年日:2011年10月
価格:\1,365(税込)
ISBN:978-4331515815

本書の作者、竹浪さんは、プロの漫画家でも作家でもありません。
光り輝く頭を特長と捉え、親睦を深めあおうと地元青森県の鶴田町で「ツル多はげます会」を創設するなど、好奇心旺盛な観察力のするどいおじいさんです。

竹浪さんは、自身の長男のやんちゃな発想や行動を記録しようと絵日記をつけ始め、1日も欠かさずに続けています。それは本書が出版された2011年までの56年の間に、なんとノート2300冊。
その竹浪さんの絵日記をあるテレビが紹介したのをきっかけに、本書は出版されました。反響はすごいもので、一晩のうちにインターネット書籍販売1位に急上昇した他、発売1週間後には12万部を突破したのでした。
絵は素人とは思えない表現力。それに加えて、家族を愛し子供を可愛がる父親を中心とした、懐かしい「昭和の家庭」の様子が人々を惹きつけたようです。

終戦に始まり、高度成長と共に豊かになっていく昭和の暮らし、夫婦生活の思い出、妻の介護と死、社会的な出来事など、ユーモアを交えて描いている絵日記は、単なる家族の記録に留まらず、貴重な日本の記録史ともいえるでしょう。
自分の居場所がどんどん小さくなったと感じ、寂しさを感じる高齢者の方の心を、懐かしい思い出と共に癒してくれる一冊です。

生きることとは、嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、辛いこと、さまざまな出来事がある。
その一つ一つを乗り越えていくのに、おじいちゃんはたくさんの人に励まされてきた。
読み終えた後には、どんな辛いことも明るく乗り越えていこう、と明るく元気な気持ちになるはずです。
そして「自分も誰かに優しくなろう」と明日からの生活に希望が持てるでしょう。

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