著:赤羽 みちえ
出版社名:秋田書店
発行年日:2005年01月
価格:\924 (税込)
ISBN:978-4-253-10510-1
本書は、著者が自らの母の介護経験をもとに描き、女性向けコミック誌に連載されました。
実際に介護をされえている方、介護の勉強をなさっている方、介護施設やヘルパーでご活躍している方から、沢山のメッセージをいただく人気作品です。
脳梗塞で倒れた母を介護するために、デザイナーの仕事を辞めて実家に戻った30歳の夏生。
夏生と家族は必死で母を介護しますが、介護をする側と受ける側との微妙な意識の違いに戸惑います。介護疲れで生活がすさんでいく日々、家族にも次々と問題が起こります。しかし、家族だからこそ、語り合わない介護は「辛い介護」になってしまうと気づき、「思いを声にして伝える」ことで、困難を乗り越えていきます。
高齢者社会となった現代では、決してひとごとではすまない介護の問題。「愛情で解決できるのは、お話だから。きれいごとだわ...」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
本書では、作者自身が実際の介護体験の中で、今まで気がつかなかった家族愛の重要性を感じ取り、読者へのメッセージとして作品に想いを込めています。
コミックという分かりやすい内容なので、介護には縁のない若い方にぜひ読んでいただきたい一冊です。
看護ネット事務局