笑う門にはいい介護

2013.12.01
笑う門にはいい介護

著:中村 学
出版社名:風詠社
発行年日:2013年12月
価格:\1,260(税込)
ISBN:978-4434186820

思わず目を引くタイトルで、発売と同時に話題となっている本書。実は、著者中村さんは、出版以前から全国各地での同名の講演を行っており、多くの人から好評を得ています。現在、中村さんが施設長を務める島根県大田市にある『かじ山荘デイサービスセンター』の理念は、講座や本書にもある「一回でも多く笑顔になっていただく!」というもの。これは、介護をする側、される側も「笑顔」が一番、という中村さん自身の介護体験から生まれたものです。

芸人として吉本興業に所属していた中村さんですが、母親の介護のために故郷である島根に帰ります。その後、介護士としてデイサービス、刑務所内の介護の職業訓練講師、ケアマネジャーを経て、現在の職に就きました。

幼い頃から「人を笑わせる事」が大好きだった中村さんですが、実際に介護を始めてみると、介護ストレスから母親に対して辛く当たってしまうなど、日々笑いを忘れてしまった時期があったそうです。
そんなある日、やけっぱちのように講演会で、自分の「ひどい介護の実態」を笑いを交えて話したところ、聞いていた人から「気持ちが楽になった」「自分だけイライラすると思っていたけどみんな同じだ」と言われ、ハッと我に返ったのでした。そうして現在は「笑顔よりも笑い声」をモットーに、元気あふれる施設つくりに励んでいます。

実際の介護現場とは思えないほど、スタッフも患者さんも大笑いしながら毎日を過ごしている『かじ山荘デイサービスセンター』。そのヒントを、本書からぜひ学んでください。

(目次)
口上 介護界こんなに暗くていいのかな?
介護ツアードキュメント?快GOツアー全力介護で掴んだ奇跡
笑門介護流対談/平田進也VS中村学
笑門介護士・中村学ができるまで(母大病お笑い芸人三十路でUターン介護して半年したら介護の地獄 ほか)
笑門介護流・中村学もの申す(序章 「イラッ」としイライラし始め腹が立つ!
介護インフラの整備 たまに来てあれこれのたまう小姑連中! ほか)

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