著:大塚 弓子
出版社名:無明舎出版
発行年日:2010年03月
価格:\1,575(税込)
ISBN:978-4-89544-512-2
17歳で甲状腺がん、26歳で再発、30歳で首の腫瘍。青春時代、がんに悩まされ続けた女性が選んだ仕事は、「リンパ浮腫セラピスト」。
著者の大塚さん自身も悩まされた「リンパ浮腫」は、がん治療などによって発症することが多い病気ですが、実際にはあまり知られておらず、まして症状を緩和するために医療用マッサージなどのケアを行うこの職業は、当時、ほとんど馴染みがありませんでした。それでも、何度か受験にも失敗し、再発で苦しみながらも専門学校を卒業し資格を取った大塚さんは、表紙の写真通り明るい笑顔で患者さんのケアをするセラピストなり、現在も秋田市内で元気に活躍されています。
そして本書は、「リンパ浮腫」が一般の人にも理解されるように願いを込めて出版されたものです。
がんとの闘いを語る闘病記とも取られがちですが、生きる希望と夢を実現する、ひたむきな姿勢に感動を覚える一冊です。本書を読んで、新たな希望を持つ、次の「ミラクルガール」が現れるように願っております。
(目次)
私の仕事と日常
再々発の怖れの中で
高校生のがん患者
1度目の手術
地獄の日々
遺言
スタートしたがん患者
がん再発
ショック
2度目の手術
いざ、手術!
出発
再スタート
アルバイト
リンパ浮腫セラピスト
ピンチで拾われる
あとがき―一人の患者として
付録 リンパ浮腫とは?
看護ネット事務局