著:田中 ひろみ
出版社名:マガジンハウス
発行年日:2012年06月
価格:\1,260(税込)
ISBN:978-4838724444
いまや16人の1人、年間5万人がかかるといわれる乳がん。告知を受けた方は、病気に対する不安はもちろんですが、外見に関する不安から、手術に踏み切れないということも多いそうです。
イラストレーター・文筆家として活躍されている本書の著者、田中ひろみさんは、元々看護師をされていました。
医療関係のお仕事の経験があったにも関わらず、医師から乳がんと告知を受けた後、次々に迫りくる選択肢に悩み、軽いうつ状態にも陥ってしまったそうです。
それでも前向きな田中さんは、様々な情報を集め、インターネットや患者会で同じ病気の方との交流を行い、自分にとって最善の治療を選択します。
どこの病院で手術するのか? 乳房は温存か全摘出か?
そうした悩みながらも自分なりの決断をしていく様子が、コミックエッセイ仕立てて読みやすく描かれています。
乳がんと乳房再建について深く楽しく学べる一冊。
同じ悩みを持つ女性の体験だからこそ説得力があり、同じ不安と体験をした女性だからこそ勇気をもらえます。たった一人で悩まず、まずは本書を手にしてみてください。
看護ネット事務局