著者:松田 智生
発行 : 法研,2017年2月
257ページ/定価:2,750円(税込み)
ISBN:978-4865133806
書籍URL:https://www.sociohealth.co.jp/book/detail/30240380.html
CCRCとは何かご存じだろうか。
「Continuing Care Retirement Community」の略で、健康な時から介護時まで継続的なケアが提要される高齢者の共同体を意味する。全米で約2000箇所あり、約70万人が居住しており、市場規模は3兆円を超えている。
日本においては、政府の地方創生の主要政策として日本版CCRC(生涯活躍のまち)構想という名のもとで注目されており、全国で約230の自治体が日本版CCRCの推進意向を示し、前向きな移住やセカンドライフの理想的なモデルとしても注目を集めている。
本書は、米国のCCRCの概要に加え、日本の現状を踏まえた日本版CCRCの在り方、また実際に居住するアクティブシニアや前地方創生担当大臣の石破茂さんなどまちづくりを行うリーダーのインタビュー等が記されている。
「アクティブシニアは過去ではなく今を語る」と本書に記述されており、居住者が生きがいをもって過ごすことできる環境を整えるために、日本版CCRCをより拡大することが日本の超高齢化社会にとって必要ではないかと考えた。
全国の地方自治体の職員はもちろんのこと、元気なセカンドライフを目指すすべての人のためのヒントが掲載されており、一読していただきたい一冊である。
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