「自分」の壁

2023.09.01
「自分」の壁

著者:養老孟司
発行所:新潮社
発行年日:2014年6月
価格:¥800円(税別)
ISBN:978-4-10-610576-0
書籍URL:https://www.shinchosha.co.jp/book/610576/

「本当の自分って何なんだろう」とみなさんも一度は考えたことがないでしょうか。 情報がありふれた現代社会では、SNS等で華やかな世界が広がっていて、目の前には存在していない人との生活を比較できてしまう世の中です。そして個性を持ち、発揮できている人を羨ましがって、「自分探し」を始めようとする人も中にはいるかと思います。

本書は、『バカの壁』『死の壁』『超バカの壁』に続く、東京大学名誉教授・養老孟司さんの「壁」シリーズであり、『「自分」の壁』と題して、自分の頭の中にある「壁」を超えることで、新しい思考の次元が見えてくると提起し、自分の殻を破ることを考察する一冊です。「自分とは何なのか」を医学的に、生物学的に、文化的に追及しており、自己の在り方について著者の独自の視点から述べられています。

また「自分探し」なんてムダなことであり、「本当の自分」を探すよりも、「本物の自信」を育てることであると一貫して述べられています。自信を持てない自分がいるという人は、その自信を育てるための考え方を本書から学んでみてはいかがでしょうか。

  • まえがき
  • 第1章「自分」は矢印に過ぎない
  • 第2章 本当の自分は最後に残る
  • 第3章 私の体は私だけのものではない
  • 第4章 エネルギー問題は自分自分の問題
  • 第5章 日本のシステムは生きている
  • 第6章 絆には良し悪しがある
  • 第7章 政治は現実を動かさない
  • 第8章「自分」以外の存在を意識する
  • 第9章 溢れる情報に左右されないために
  • 第10章 自信は「自分」で育てるもの

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