ヤングケアラー 私の語り 子どもや若者が経験した家族のケア・介護

2024.01.10
ヤングケアラー 私の語り 子どもや若者が経験した家族のケア・介護

編集者:渋谷智子
発行: 生活書院(出版年月)2020年10月30日 初版
(大きさ)30 cm / (ページ数)211ページ /(定価) 1,500円(税別)
ISBN:978-4-86500-118-1
書籍URL(上記「出版者」によるウェブサイト):
https://seikatsushoin.com/books/yc/

「ヤングケアラー」とはケアが必要な家族の世話をしている18歳未満の子供のことで、最近日本で注目されつつあり、子供の権利や教育の機会を守ろうという方向性で支援が考えられています。
 ヤングケアラーと聞くと、かわいそうなどとマイナスに捉えられがちですが、若い時にケアを担った経験は現在のその人を作っている大事な部分になっており、その人の人生の学びにつながっています。
 この本では、7人のヤングケアラーの長い語りが綴られています。それらの語りにはケアの苦労だけでなく、自分にとってどういう経験であったのか、どういう思いを抱いていたのかが本人の視点で書かれており、これらの語りが今まさにヤングケアラーである人たちの支えや勇気を与え、そしてヤングケアラーの力になりたいと思う人たちの行動のきっかけを与えてくれるのではないかと思います。
 私たちが抱きがちなヤングケアラーに対するマイナスな固定概念を外し、この本を通してヤングケアラーについて一度考えてみませんか?

  • はじめに  澁谷智子
  • 第1章 誰のせいでもないし誰も悪くない  宮崎成悟
  • 第2章 ノートの片隅から  高橋唯
  • 第3章 障がいのある妹と私――「きょうだい」として感じてきたこと  沖侑香里
  • 第4章 ケアをめぐる価値観の違い  秋保秀樹
  • 第5章 耳の聞こえない両親と聞こえる私  遠藤しおみ
  • 第6章 矛盾を抱きしめて生きるということ  名倉美衣子
  • 第7章 母と過ごした時間について  高岡里衣
  • あとがき  澁谷智子

看護コミュニティ

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