コミュニティカフェについて

2019.05.20

コミュニティカフェって知っていますか!?

コミュニティカフェ

みなさんは『コミュニティカフェ』・・・って聞いたことがあるでしょうか?

コミュニティ"community"とは英語で「共同体」を意味します。同じ地域に住んで、深く結びついている人々の集まり(社会)のことです。

昔は、家々の縁側でお茶を飲んだり、村や町があって、季節ごとにお祭りを守ったり・・・最近は少なくなっている長屋(ながや)なんていう家の造りからご近所さんとのお付き合いは、わざわざ言葉にしなくても暮らしの一部としてありました。
最近はどうでしょう。大きな集合住宅に何百もの住まいがあったり、コンピューターが普及し、世界中の人と昼夜を問わずツナがる!!ことの出来る便利な世の中です。
でもお隣のお宅、3軒先のお宅まで名前と顔が一致しますか?

孤独死など人間関係の薄まりが社会問題になる中、地域の人たちが集まる居場所を提供することを主な目的としているところを『コミュニティカフェ』といいます。
人間関係が希薄なために起こってしまう悲しい事件などを少しでも減らしていくことを目指すNPO法人などから注目され、2007年~2010年頃を中心に全国的に広まり、震災などを機にその数は更に増えています。

では、コミュニティカフェとは実際どんなものなのでしょうか?
コミュニティカフェと言っても明確な定義はありませんが、個人や任意団体、NPO法人が中心となって企画・運営しているところがほとんどです。東日本大震災以降には特に地域活性化を目的としたカフェが多く開設され、また高齢化社会の今、保健福祉に重点を置いたカフェも増えてきています。NPOや任意団体が主体となって運営するコミュニティは人の集まりやすい商店街などにも見られ、比較的広い空間を様々なコーナーとして、また設備提供しながら使われています。近年増加傾向にある個人で運営するカフェは規模は小さいものの住宅街で運営され、飲み物や食事の提供、各種講座・教室の開催、ギャラリーとしての展示・販売など様々なサービスを提供していることが特徴です。近年ではまちづくりの関係機関などとも連携して、空き家や空き店舗を活用しながら、人と人との繋がり、更に繋がりを通して地域が活性化していく動きも見えてきています。
どちらのコミュニティも定期的に運営されていますが、サービスの提供の仕方にも違いがみられます。様々な組織・団体と協力連携をとることのできるコミュニティでは市民の活動を育むこともでき、その種類も多種多様に広げることも出来ます。それとは対照的に住宅街の中の小規模のカフェでは、アットホームな状態で運営することは出来ますが、広さも限られるため2~3人のスタッフがボランティアで働いていることも特徴です。
2011年大分大学福祉科学研究センター「コミュニティカフェの実態に関する調査結果[概要版]」ではコミュニティカフェの運営の特徴として、スタッフの確保や育成が課題として多く挙げられていました。
私たち利用者はどちらのコミュニティへ足を運ぶか、ホームページなどによる紹介でその時々のニーズに合わせて上手に選んでいけば良いのではないでしょうか?

子供たち、若者、高齢者、リタイア世代、障がい者、子育てパパ・ママ・・さまざまなコミュニティカフェが全国各地に出来ています。
≪看護ネット≫ではその中でも看護についてのコミュニティカフェを取り上げ皆様と繋がっていきたいと思っております。

引用・参考文献

看護コミュニティ

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