「信仰と希望とそれを実践させる愛のアートをもち続けてほしい 日野原重明」これは私の手元にある、日野原先生直筆の色紙です。多分卒業アルバムに載せる、私達1991クラス(平成3年度卒業生)への贈るお言葉の候補だったと思います。と言うのは、実際は異なる贈るお言葉がアルバムに載っているからです。日野原先生のお言葉には力があって、そして温かみがありました。
それは日野原先生が良いと思われるお言葉を常々に再考されておられたからと思い出しました。 一度だけ、大学4年の時に日野原先生の講演のテープおこし(講演の内容を録音したテープを聞いて、文章とする)のアルバイトをした事がありました。初めての事で要領が解らずに日野原先生が講演で話されている内容の言葉を一語一語正確に文字にするもの、と文章にしていました。そうすると、何度も日野原先生から赤字の訂正が入って原稿が返ってきました。良い内容の講演原稿にするためには時間と労力が要るのだと学びました。
日野原先生の朝日新聞のエッセイは皆さまもご存知と思います。素敵な楽しいエッセイを寄稿するために、きっと沢山の時間を費やされたと思います。
日野原先生との思い出と言えば、やはり年末のクリスマスの集いの、全員合唱の「ハレルヤ」の指揮者振りです。とても楽しそうに、指揮者されていました。
「愛とアートな」日野原先生が敬愛を持って思い出されます。