路男くんは症状が落ち着き、再び学校に通うことができそうです。
路男、調子はどうだ?明日も病院か?
うん、もう調子がいいから、行かなくてもいいと思うけど・・・
勝手に判断したらだめよ、ちゃんと行こうね。
翌日の診察の結果、路男さんは明日から通学を再開できることになりました。
山田路男さん、発作がおさまり、良かったですね。
お薬もきちんと飲めているようですし。
明日からまた学校ですが、心配なことはないですか。
うん、また学校で苦しくなったらこまるな・・・
それから、加藤看護師は路男さんと花子さんに、毎日の生活で気をつけることを伝えました。
そうね、心配ですよね。心配を少しでもへらすために、今までもやっていたと思うけど、体調や気温の変化などについての日記を簡単で良いから続けましょう。
それから、学校では担任の先生と保健の先生にも体調のことを知っておいてもらいましょう。
それに体育の先生やクラスの仲間にも。
一般的に「保健室の先生」、「保健の先生」と呼ばれていますが、正式には「養護教諭」といいます。
養護教諭になるにはまず養護教諭の免許を取得することが必要ですが、そのためには大学や短期大学などで必要な教育を受ける、看護師の免許を持った上で必要な教育を受ける、保健師の免許を取得する、などいくつかの違った方法があります。
また、それぞれの道によって1種、2種、専修といった、違った免許が与えられています。
ですから、「保健室の先生」のなかにも看護師(保健師)の免許を持った人がいて、児童・生徒の健康の保持増進に関わる活動をおこなっているのです。
日常生活への復帰に関わる看護の役割についてお分かりいただけたでしょうか。
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