国家試験を控えた看護学生へ

2017.02.08
相吉はるな
  • 2017/02
  • 看護師:相吉はるな

現在看護師として働き初め、約 1 年が経とうとしている。この原稿の依頼を頂き、ふと 1 年 前の今の季節を思い出すと、卒業論文も無事提出し、国家試験の勉強が出来ない言い訳はいよいよ何もできなくなり、勉強をせざるを得ない状況に陥った私は、ようやく本腰を入れて国家試験 の勉強に精を出していた記憶がある。

私の国家試験の勉強は、決して人様に自慢を出来るような内容ではないが自分なりに、充実し た受験生活を送ることが出来たのではと思っている。たしか夏休みが終わった頃に受験した模 擬試験は、悲惨な結果であり、結果を見せ合う同級生を後目に心の中で、「このままでは確実に 落ちるぞ」という危機感を感じたのを覚えている。そして、私はその結果を基に計画的に勉強を 始めることにした。手元にある参考書の問題を一つ一つ確実に、丁寧に丁寧に解くことである。 こんな基本的なことが一番大事なのかもしれない。私はまずそれを 2 周行い、間違えた問題に は付箋を付け、その付箋が最終的になくなるまで説き続けた。最終的にその付箋が全てなくなる までに 4 周はかかった気がする。これだけ読むとなんだか朝から晩まで机にかじりついていた のかと思うが、要はその日やらなければならないことをやればよいのであり、私はその日のノル マが終わったら、好きな映画を見に行ったり、ショッピングに行ったり好きなことをしていた。 こんな勉強方法でもやるべきことはやっているので、結果はおのずと付いてきた。あの時期はあ の時期で、メリハリがあり楽しい日々だったと思う。

ただ「落とす試験ではない」というこの業界の一般的な認識が、受験生にとっての「落ちたら やばいぞ」というプレッシャーに結びつくだろう。また私の場合、勉強に本腰を入れ始めた 1 月、 アイドルグループSMAPの解散報道という個人的にショッキング過ぎるニュースが流れ、勉 強に集中出来ない緊急事態が生じた。皆さんにもSMAPとは言わないが、勉強に飽きた時、も う嫌だと思った時、焦りが生じた時など、人それぞれ勉強を阻害する要因があるだろう。そんな 時は思い出して欲しい。朝 8:30 分から始まった授業、再演習の恐怖で放課後みんなで練習し た技術演習の練習、涙あり笑いありの実習、そしてそれを支えてくれた友達、先生、家族の存在。

4 年間それぞれが様々な思いを抱えながら乗り越えていったに違いない。4 月からそれぞれどん な進路に向かおうとも、この国家試験合格はこの 4 年間の大きな集大成だ。これから医療者、医 療関係者としての切符を手に入れるために是非胸を張って受験してきてほしい。

GOOD LUCK!

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