蕁麻疹とは、皮膚の一部が突然、虫さされみたいな赤い盛り上がりが、地図のように広がり、しばらくすると跡形もなく消えてしまうのが特徴です。人がイラクサ(蕁麻)の葉っぱに触ると、同じような皮膚の症状が起きることから、この名前がついたそうです。
ほかに症状としては、「かゆみ」がありますが、チクチクとした「かゆみ」に似た感じを伴うこともあります。盛り上がったブツブツや赤みは、たいてい、数分から数時間以内に消えてしまいます。時には、半日から1日ぐらい続くこともあります。
蕁麻疹は、大きく4つのタイプに分けられます。1つは、食事や薬などが原因の「アレルギー性蕁麻疹」です。2つ目は、風邪などの何かの感染症がきっかけになる「急性蕁麻疹」です。3つ目は、圧迫や摩擦、温度の変化などでできるような「物理性蕁麻疹」です。そして、4つ目は、慢性的に夕方に出やすいなどの「慢性蕁麻疹」です。蕁麻疹が起きる原因は、私たちのからだにある「免疫」の乱れによって起こるといわれています。