プロジェクトについて

2014.10.22

健康資源コンテンツデジタル化とe-learning開発とは?

世界中に広がるインターネット網は、今や、私たちの生活に欠かせない便利なものとなっています。
看護の世界でも、インターネットを使って、世界中の有益な 情報の収集や交換が行われています。
私たちの大学の看護の研究も、インターネットを介して発信してゆけば、いつでも、どこでも、誰でもが看護の勉強をすることができる時代がやってきたのです。

プロジェクト詳細

各研究プロジェクトの研究成果としてのエビデンス(produce evidence)を、市民や専門職に普及させる(make evidence available)ためにデジタルコンテンツ化し発信しています。このためにいつでもどこからでもアクセス可能なインターネットを用いたe-learningシステムの構築を行う必要がありました。

しかし、e-learningの効果については、エビデンスを実践に取り入れられたか(implement evidence into practice)が鍵となっています。このとき、情報リテラシー(情報を批判的かつ客観的に分析、評価できる能力と情報発信する能力をあわせた、情報を総合的に 活用する能力)、ヘルスリテラシー(健康に関する情報を理解し、活用する能力)、ヘルスコミュニケーション(健康に関連したコミュニケーションで、健康心 理学、健康社会学、保健行動論などが関連する領域)、デシジョンサポート(意思決定支援)、情報の信頼性などをキーワードとした看護情報学の構築が必要となるのです。

また、大学がウェブサイトを用いて市民向けの健康情報を提供する試みは、日本においても少しずつ開始されていますが、まだ健康情報の提供システムといったものが確立されている状況にはありません。 これが、インターネット発祥の地アメリカや他の先進諸国においてはどのような状況にあるのか、そして、先進事例はどのようなものでしょうか。これらの把握と整理を行い、大学のあるべき情報提供像を浮かび上がらせるとともに、収集したサイトについては、本学のみならず他大学が情報提供を行ううえでも参考にしてもらうためにリンク集として公開していきます こうして本プロジェクトでは、市民や専門職への情報提供の理論的な検討とともに、情報提供サイトの構築を実施しますが、その後には、情報が実際にどのように利用されたかを評価し、より意志決定や問題解決行動に結びつけられる情報提供のあり方を追求していきたいと考えています。

これまでの研究成果

  • 1.豊増佳子,中山和弘: e-learningを実施している米国の看護系大学院の実態調査―Web調査によるアプローチから―.聖路加国際大学紀要,No.30,104-114,2004.3
  • 2.大迫哲也,豊増佳子,中山和弘: 看護教育におけるe-learning展開の背景と評価方法―文献調査的アプローチによる―.聖路加国際大学紀要,No.30,24-30,2004.3
  • 3.亀井智子、梶井文子、堀内成子、菱沼典子: 保健医療福祉教育機関等に勤務する看護職におけるe-learning開講に関するニーズ報告.聖路加国際大学紀要30号,p66-73,2004.
  • 4.大久保暢子,大迫哲也,平林優子,中山和弘: わが国におけるe-learning実施大学の現状―Webおよび文献検索からの分析―.聖路加国際大学紀要,No.30,81-93,2004.3
  • 5.中山和弘、戸ヶ里泰典、近藤佳代子、宇城令、的場智子: 米国の大学におけるウェブサイトによる市民向け健康情報の提供方法と内容.第13回日本健康教育学会(栃木)2004.6.5
  • 6.戸ヶ里泰典、中山和弘、的場智子、近藤佳代子、宇城令: ヘルスプロモーションのために大学が提供する市民向けWebサイトの可能性(第1報)、第63回日本公衆衛生学会総会(島根)2004.10.28
  • 7.的場智子、中山和弘: ヘルスプロモーションのために大学が提供する市民向けWebサイトの可能性(第2報)、第63回日本公衆衛生学会総会(島根)2004.10.28
  • 8.中山和弘: eラーニングは看護を変えるか―その教育効果と活用の可能性.看護展望,29(12):17-24,2004.

プロジェクト関係者の紹介

研究代表者

中山 和弘
教授

研究分担者

萱間 真美
教授
亀井 智子
教授
佐居 由美 
教授

研究協力者

的場 智子
東洋大学ライフデザイン学部 講師
宇城  令
自治医科大学 助教
戸ヶ里 泰典
東京大学大学院医学系研究科健康社会学分野 博士課程
日本学術振興会特別研究員
田口 良子
東京大学大学院医学系研究科健康社会学分野 博士課程
大宮 朋子
東京大学大学院医学系研究科健康社会学分野 博士課程
米倉 祐貴
東京大学大学院医学系研究科健康社会学分野 博士課程
瀬戸山 陽子
東京大学大学院医学系研究科健康社会学分野 修士課程
吉川 真祐子
東京大学大学院医学系研究科健康社会学分野 修士課程
板垣 貴志
東京大学大学院医学系研究科健康社会学分野 修士課程
別府 文隆
南カリフォルニア大学客員研究員

参考文献

看護のスキルアップ知識

ページ評価アンケート

今後の記事投稿・更新の参考にさせていただきたいので、ぜひこの記事へのあなたの評価を投票してください。クリックするだけで投票できます。

Q.この記事や情報は役にたちましたか?

Q.具体的に役立った点や役に立たなかった点についてご記入ください。

例:○○の意味がわからなかった、リンクが切れていた、○○について知りたかったなど※記入していただいた内容に対してこちらから返信はしておりません

最大250文字