▲入院中の父が突然、幻覚・記憶喪失に。せん妄を患った父親の介護体験記
1.在宅認知症高齢者の学際的チームアプローチの質評価のための枠組みについて
ご家庭で生活されている認知症をもつ高齢者にとって、医療・看護・介護などの専門家によるサービスをうけることは、生活の質を高める上で大変重要なことです。この様々な専門職からの援助を受けることを、学際的チームアプローチといいます。
また、介護保険制度では、介護支援専門員(ケアマネージャー)とともにケアプランを作成し、訪問看護、訪問介護、医師の診察、歯科医師の診察などの必要なサービスを受けることができますが、ご本人に適切なサービスであるか、利用者としてよく吟味する必要があります。
以下の項目は、在宅で生活する認知症をもつ高齢者にとって必要十分な専門職によるサービスを受けて生活を送ることができているのかを判断するものです。
まず簡単にあなたの情報を入力して下さい。そのあと該当項目にチェックをして、
質評価チェックボタンをクリックして下さい。
ボタンを押すと、質評価が画面上に出るのと同時に、
あなたの情報と質評価が聖路加国際大学にも送信されます。
これらの情報は、聖路加国際大学の研究目的に使用させていただきます。
【
本研究は終了しました。 研究成果報告書は
こちら
】
あなたの立場は?
認知症本人
認知症介護者
あなたの性別は?
男性
女性
あなたの年齢は?
10代
20代
30代
40代
50代
60代
70代〜
<認知症介護者の方へ>どなたを介護なさっていますか?
I、認知障害・記憶障害とともに生きるために
認知症のご本人とご家族は家庭でおおむね円滑に生活できている
ご本人は、失われゆく記憶のなかで、現在の生活を最大に満足して送ることができている
介護者も社会資源などをうまく活用しながら介護負担を極力減らし、健康的に生活できている
介護者以外のご家族は認知症について理解している
認知症の方を叩いたり、放置したりしていない
II、認知と記憶の状態が見守られること
認知症を診察できる医師に定期的に診察を受け、認知症に関する病状の進行について説明を受けている
ご家族は認知症の進行状態を理解している
III、認知と記憶障害に関連する問題を解決すること
認知・記憶障害により生じている日常生活行動(食べる、トイレに行く、着替える、眠るなど)に問題はない
ご本人が混乱した状態を起こすことはない
おむつかぶれや床ずれはない
薬の服用に問題はない
家庭の中を整頓し、照明を適切に行って、転倒などを予防するよう心がけている
ご近所の人にも認知症のことを伝えて、協力してもらえるようにしている
ご本人が社会的な役割をもてるように気をつけている
IV、活動的であること
自分でできることは自分で行っている
できることや楽しみを続けられるように工夫している
V、認知症以外の合併症のリスクを減らすこと
ご本人がもともともっている高血圧、心臓病、糖尿病、歯科健診など、認知症以外の病気についても定期的な診察と治療を受けている
ご本人がもともともっている高血圧、心臓病、糖尿病、歯科の疾患など、認知症以外の病気と、病状をご家族が把握している
VI、決定する力をもつこと
例えば、食事を何にするかなど、ものごとを決めるときの意思決定にご本人の参与がある
何かを選んだり、決めたりするときに、ご本人の意見をよく聞き入れている
VII、意思疎通できること
ご本人が他の人に自分の意思を伝えようとしているときに手伝っている
ご本人が意思を伝えようとすることを支援している
VIII、活動と参加の能力を引き出すこと
ご本人が趣味やしたいことをできるように支援している
ご本人が地域の活動などに参加している
ご本人を地域の活動などへ参加するように引き出している
IX、心地よくあること
不安などに脅かされることはない
落ち着いていて、気持ちが安定している
昔から好きだったことなどを続けられるようにしている
満足した表情をすることが多い
X、ケアがマネジメントされること
介護支援専門員と各専門職はご本人の病状や生活の状況をよく把握している
介護支援専門員と各専門職はご本人とご家族の希望をよく聞いてサービスに反映してくれる
専門職はご本人とご家族に必要なサービスを過不足なく提供している
保健医療福祉にわたるいろいろな専門職からのサービスを受けている
介護支援専門員は全ての専門職のサービスを適切に把握し管理している