小児慢性特定疾患治療研究事業

小児の慢性疾患の頻度

比較的多くの子どもたちが各種の慢性疾患に罹患しながら、一般社会の中で暮らしている。全国的に幼稚園児や小中学生は、 2000 〜 2001 年度小慢事業に約 200 人に 1 人の割合で登録されていた 3、4) 。 5 〜 9 歳児人口 1,000 対 4.9 、 10 〜 14 歳児人口 1,000 対 5.0 であった。

15 歳未満の小児がん患児は 1,004 人に 1 人、 15 歳未満の小児内分泌疾患児は 765 人に 1 人の割合で生活していると推計された。また、成長ホルモン分泌不全性低身長症は 10 〜 14 歳児の 964 人に 1 人、 1 型糖尿病は 10 〜 14 歳児の 4,509 人に 1 人、若年性関節リウマチは 5 〜 14 歳児の約 1 万人に 1 人、先天性胆道閉鎖症は約 1 万人に 1 人、血友病Aは約 2 万人に 1 人であった。国の小慢事業以外の登録も含めると、幼児の約 5 %が気管支喘息に、また、幼稚園児や小中学生の約 200 人に 1 人が慢性心疾患に罹患していると推計された 4) 。