▲入院中の父が突然、幻覚・記憶喪失に。せん妄を患った父親の介護体験記
主な対応と工夫 日常生活の工夫
室内全体の環境整備へのヒント 認知症の方の食事と食事介助
室内全体の環境整備へのヒント
環境整備のヒント
トイレ
台所
食事
洗面所
タンスなど
浴室
階段
玄関
徘徊
電話
環境整備のヒント


・つまづかないように小さいテーブル、固定されていない小さい床マット、マガジンラック、 電気コード、床マットなどは除きましょう。
・リラックスでき、安心感のある静かな環境を心がけましょう。
・間接照明で、光源が目に入らないよう、また影を作らないような方向から、適切に照明しましょう。
・整理整頓して、室内をシンプルにしましょう。
・ゴミ箱は遠くに置くか、ゴミ箱と分からないものに変えましょう。
・食べても心配のない植物などに変えましょう。
・なじみのもの、思い出の品を飾りましょう。
・壊れやすいもの、危険なもの(殺虫剤、薬、化粧品、塩、食べ物の残り、刃物、針、マッ チ類、たばこ、灰皿)は手の届かないところに置きましょう。
・写真や肖像画、鏡などで幻覚を起こす場合は片づけましょう。
・大切な書類、通帳は隠したり破いたりしないよう、鍵の掛かる場所に保管し施錠しましょう。
トイレ

・トイレとわかるよう、「便所」と書いてドアに貼るか、絵や目印をつけて迷わないようにしましょう。
・トイレには手すりをつけ、トイレットペーパーは見やすく、手の届きやすいところに置きましょう。

台所
・ガスコンロのスイッチを見えないように隠すか、コンロ全体をカバーで覆いましょう。
・電気コンロに変えるか、電子レンジを使いましょう。
・冷蔵庫、棚に鍵をつけましょう。
・食べても良い物を棚などに入れておきましょう。
食事
・食器の色は、テーブルと区別できる色のものにしましょう。
・1度に出すのは1つの皿とし、目の前に置きましょう。
・飲み物を注ぐときは、コップの半分までにしましょう。
洗面所
・水を出しっぱなしにする場合は、洗面台の水栓を自動で止まるものに変えましょう。
タンスなど
引き出し類には、何が入っているか絵を描いて貼りましょう。
浴室


入浴時に水をおそれることが多いので、浴室にはてすり、いす、シャワーの温度などを整えましょう。

階段
・階段口にアコーディオンカーテンなどをつけて階段が見えないようにしましょう。
・階段口に柵をつけましょう。
玄関
・1つのドアに鍵を2つつけましょう。
・玄関ドアに観葉植物を置いてドアをカモフラージュしましょう。
徘徊
・徘徊がある場合は、ブレスレッドやお守りに住所、氏名、電話番号、認知症であることを記載して身につけてもらいましょう。
・玄関ドアに徘徊センサをつけましょう。
・近隣人、商店などに認知症があることを伝えて、見かけた時の対応、買い物への対応など、地域の理解を求めましょう。
電話
・電話番号を大きく書いて貼っておきましょう。
・大きなボタンの電話機にしましょう。